
「飛ぶ夢をあきらめたヒヨコ」をやめた日。なぜ私は2026年、全力で『Kuso-Apuri.com』を爆誕させたのか
月60時間残業、5年越しのPoCバグ、年末年始の孤独。すべてを経て辿り着いた「クソアプリ」という名の空への飛翔記録。
「飛ぶ夢をあきらめたヒヨコ」をやめた日。なぜ私は2026年、全力で『Kuso-Apuri.com』を爆誕させたのか
2026年、皆さんはどんな年末年始を過ごしましたか? 家族とこたつでみかんを食べた人、旅行に行った人、あるいは……私のように、誰とも会わずにひたすらPCの画面と睨み合っていた人もいるかもしれません。
はじめまして。この度、何の役にも立たないジョークアプリだけを詰め込んだサイト『Kuso-Apuri.com』を立ち上げました。
私のアイコンは「🐥(ヒヨコ)」です。 これは単なる可愛いマークではなく、私の中にいる「純粋にモノづくりを楽しんでいたインナーチャイルド」、つまり 「まだ飛べない未熟な自分」 の象徴です。
社会人になり、エンジニアとして働く中で、私はいつの間にか空を見上げることをやめていました。他人が掲げた目標のために自分の時間を使い、ただ地面に落ちている餌(=会社の評価やタスク)をついばむだけの、飛ぶ夢をあきらめたヒヨコになっていたのです。
この記事は、そんな私がなぜ突如として「クソアプリ」という名の空へ飛び立つ決意をしたのか。その誕生秘話(という名の、ちょっと痛いリハビリの記録)です。
月60時間残業の果て。5年越しのPoCを「バグ」で汚した夜

きっかけは、会社の仕事で心身をゴリゴリに削っていた時期のことでした。
「ビジネス側の思考」が強い環境の中、技術を純粋に突き詰める時間なんてありません。目の前のタスクを消化するため、試しに1ヶ月で60時間の残業をしてみました。平日も夜遅くまで働き、土日も返上でコードを書き続ける日々。
その結果どうなったか? 体調を大きく崩し、本調子に戻るまでなんと1年近くもかかってしまったのです。
さらに地獄は続きます。ボロボロになりながら取り組んでいた、会社の重要取引先との「5年かけてようやく開始できそうだったPoC(概念実証)」で、重大なバグを生んでしまったのです。 すり減った心身を休めるため、やっとの思いで申請した有給休暇。しかし、その有給はバグ対応のために無残にも強制キャンセルされました。
休日を捧げて「やっと終わった…!」と思った矢先、待っていたのは感謝でも労いでもありません。バグの修正と、終わりのないレポーティングで徹底的に詰められる日々。
深夜、疲れ果てた頭でエラーログを眺めながら、ふと中学生の頃の自分を思い出しました。
「プラグインとかなしで、JavaScriptとHTMLとCSSだけでゲーム作ってみようぜ!」
あの頃作っていたのは、簡素なテニスゲームや、蛇が卵を食べてムダに伸びていくスネークゲーム。決して大層なゲームじゃありません。今思えば、それこそが「クソアプリ」の原点でした。 意味なんてなかったし、誰に評価されるわけでも、お金になるわけでもない。ただ、自分の書いたコードで画面が動くのが面白くてたまらなかった、あの「無敵のヒヨコ」だった頃の自分。
当時の純粋な自分が今の私を見たら、一体どう思うだろうか? そう考えた時、悔しさなのか情けなさなのか、自然と涙がこぼれていました。
正月明けの静寂。機械として生きた年末年始に気づいた「欠落」

有給を消し飛ばされたあとも、私はただひたすらに働き続けました。
そして迎えた、2025年から2026年にかけての年末年始。世間が帰省や初詣で浮き立つ中、私は家族にも会わず、薄暗い自分の部屋にこもって仕事に打ち込んでいました。
正直なところ、作業している最中はある種の楽しさすらありました。 Slackの通知も鳴らない、電話もかかってこない。誰からも邪魔されない静寂の中で、タスクは恐ろしいほど順調に進みました。 大晦日の夜もひたすら画面に向かい、ふと時計から目を離した隙に、気づけば年が明けていたほどです。キーボードを叩く音だけが響く暗い部屋で、「俺、めちゃくちゃ集中できてるな」と謎の万能感すら抱いていました。
しかし、正月休みが明け、日常が戻ってきた時に事件は起きました。 同僚たちが口々に「実家でゆっくりしたよ」「家族と旅行に行ってさ」と、満面の笑みで語り合っているのを聞いた瞬間です。
私の中で、何かが音を立てて崩れ落ちました。
「あれ? 俺はこの年末年始、一体何をしてたんだ……?」
圧倒的な虚無感でした。シーズナリティ(季節感)を完全に無視した生活は、単なる「人間らしさの欠落」でしかなかったことに気づかされたのです。 家族との時間すら犠牲にして必死に仕事を進めたところで、特別誰かから感謝されるわけでも、劇的に評価が上がるわけでもない。
所詮、会社員として働く以上、どれだけ頑張っても「他人が掲げた目標」のために自分の命(時間)を切り売りしているだけなのです。
空を飛ぶ夢をあきらめ、ただ他人の敷いたレールの上を歩きながら、地面に落ちているタスクをついばむだけのヒヨコ。 このままでは、人間ではなく本当にただの「機械の部品」になってしまう。心の奥底にいるヒヨコが、ピーピーと悲鳴を上げていました。
なぜ『Kuso-Apuri.com』なのか?—不真面目への全力疾走
「人間らしさ」を取り戻さなければ。 そう強烈に危機感を覚えた私は、何か個人のプロジェクトを始めようと思い立ちました。
最初は、もっと真面目な「SaaS(Software as a Service)」のようなWebサービスを作ろうとしていました。世の中の役に立つ、ポートフォリオとしても立派に見えるようなものです。 しかし、いざどんなサービスにするか構想を練り、ドメイン名を検索しているうちに、ふと手が止まりました。
「……あれ? これって本質的には、今の会社の仕事と何が違うんだ?」
効率、ユーザーの利便性、マネタイズ、そして評価。 それを考えることは、結局「他人のための目標」であり、地面の餌をついばむ作業の延長線上でしかありませんでした。やりたいかどうかも分からないSaaSを真面目に作るなんて、私の中のヒヨコが求めている「空」ではなかったのです。
途端にSaaS作りに飽きてしまった私は、半ば自暴自棄になって、検索窓にふと 「kuso-apuri」 と打ち込んでみました。
するとどうでしょう。こんなに短くてキャッチーでメジャーな単語なのに、ドメインが見事に空いていたのです。 「これは、運命かもしれない」
直感でした。不真面目なことに、自分の持てる技術を全力で注ぎ込んだら一体どうなるのか? 未知の領域に飛び込んでみたくなった私は、迷わずそのドメインをポチりました。
その瞬間、私の中でずっと押し殺されていたヒヨコが、こう叫んだのです。
「真面目にやるのはあとでもできる。俺には遊びが必要なんだ🐥」
誰の役にも立たないことに、本気で時間と技術を無駄遣いする。それこそが、効率とビジネスロジックに殺されかけた私が、再び空を飛ぶための唯一のリハビリ方法でした。
ここは、ヒヨコが再び空を夢見るための「遊び場」
こうして『Kuso-Apuri.com』は爆誕しました。
ここは、ビジネスロジックやKPIに押しつぶされそうになったヒヨコを解放するための、いわば「魂のリハビリ施設」です。
中学生の頃、JavaScriptとHTMLだけで無心にスネークゲームを作っていたあの時のように。ただ当時と違うのは、今の私には「大人のエンジニアとしての技術力と経験」があるということです。 最新の技術や無駄に洗練されたアーキテクチャを駆使して、最高にくだらないジョークアプリやミニゲームを全力で生み出していくつもりです。
世の中の役に立つ便利なツールは、他の頭のいい優秀な人たちが作ってくれます。 私はただ、自分が笑うため、そして画面の向こうで誰かが「なんだこれ、くだらねえ(笑)」と一瞬でも日常の重圧を忘れてくれるために、全力でふざけたコードを書きます。
まとめ:さあ、一緒に地面を見るのをやめよう
もしあなたが今、毎日の仕事に追われ、誰かの目標のためだけに生きていて「圧倒的な虚無感」を感じているなら。 あなたの中の「ヒヨコ🐥」は、まだ飛ぶ夢を持っていますか? それとも、地面のタスクをついばむだけの機械になっていませんか?
真面目に働き、責任を果たすことは素晴らしいことです。でも、真面目にやるのは後でもできます。たまには空を見上げて、全力で「無駄なこと」に時間を注ぐ遊びがあってもいいはずです。
Kuso-Apuri.comは、そんな飛ぶ夢をあきらめかけたヒヨコたちが、ふらっと羽休めをしに来てクスッと笑える場所になれば最高だなと思っています。 (※ちなみにブログも書いていくのは、少しでもサーバー代の足しにするためのAdSense対策という、ここだけは切実な大人の事情です🐥)
これからドンドンくだらないアプリを公開していくので、ぜひ遊びに来てください。
地面の餌を見つめるのは今日で終わり。 さあ、ヒヨコ🐥のまま、一緒にくだらない空を飛び回ろうぜ。
🎉 記念すべきクソアプリたちはこちら
Kuso-Apuri.com の栄えある第1弾アプリをはじめ、すでにいくつかくだらないアプリを公開しています。
👉 永遠のローディングで遊ぶ ただひたすらにローディングし続けるだけ。終わりは来ません。人生と同じですね。
👉 クリックすると逃げるボタンで遊ぶ あなたのクリックを全力で拒否する、世界一押しにくい自己主張強めの逃亡ボタン。
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👉 全部「草」になるエディタで遊ぶ キーボードを叩くたびに、どんな真面目な文章も全て「草」に変換されてしまう狂気のエディタ。